アーチェリーの基本フォーム(射型)

アーチェリーの基本フォームは、スタンス、ノッキング、鶏懸け、グリップ、セット、セットアップ、ドローイング、アンカーリング、フルドロー、リリース、フォロースルの11の動作に分かれます。
最終的には、これらの動作がスムーズに出来ることが大切です。

 

安定したシューティングは、高得点に直結するので、自分に適した射型を身につける為にも、まずはアーチェリーの基本フォームをしっかりマスターしましょう。

アーチェリーの基本フォームについて記事一覧

アーチェリーのスタンスを疎かにしていませんか?アーチェリーは、一定の場所から決められた的に矢を放つという競技の特性があることから、立ち位置を決めるスタンスはとても重要になってきますね。そもそもスタンスは、的に対して正しく立つのはもちろんですが、シューティングでの上半身の動きにも差し響いてくるのです。そんなアーチェリーのスタンスには、大きく分けて、ストレート、オープン、クローズドスタンスの3つがあり...

ノッキングはアーチェリーで矢を弦につがえる動作ですね。簡単な動作とは言え、得点を生み出す矢は羽の向きはもちろん、ノックへのハマり具合をチエックしながら、慎重にしっかり弦に固定することが大切です。そして、矢をつがえるノッキングポイントは、位置や大きさ、2つの間隔などの要素の全てが的中に影響してくるので、自分に合った適正位置などを見つけて自分で作りましょう。とは言え、アーチエリー初心者は、自分に合った...

アーチェリーの取り掛けでの正しい指の使い方が出来ていますか?取り掛けは弦に指をかける動作で、引き手の中心となるスキルになるので手と指の正しい使い方を身につけることが大切ですね。そんな取りかけは、弦を掛ける位置によってノーマル、深掛け、浅掛けの3つ種類に大きく分けられます。もっとも標準的なノーマルの取り掛けは、薬指は第一関節、中指と人差し指は少し第二関節寄りにかけるものでしょう。適度に指を曲げて弦を...

アーチェリー のグリップの握り方はどのようにしていますか?グリップは弓の中心部分のハンドルを握る動作になり、グリップの握り方や位置で、引き尺や射型まで変わってしまうので、毎回同じにすることは、シューティングの安定に繋がりますね。理想は押し手に余分な力が入らず、リラックスした状態を維持するのが良いと言われています。そして、グリップの握り方は、手のひらが当たる位置によって、ミディアム、ライト、パワーの...

アーチェリーで的に狙いを定める動作であるセットがしっかり出来ていますか?特にアーチェリー初心者はこの動作を軽く考えがちですが、セットはフォロースルーまでのシューティングの流れの起点となることから、とても重要です。また、体が反って腰が前に出てしまうなど、悪いセットになっている高校生の選手も見受けられますね。体が反らないようにする為には、重心を少し前にかけ、足の裏の最も幅が広いあたりのつま先近くに、重...

正しいセットアップの動きが出来ていますか?セットアップは、アーチェリーの弓を持ち上げる動作になり、弓を押し手で持ち上げる、弦を引き手で引くという動作を同時に行います。この時に、左右の腕の力を同じにして、弓は傾けず垂直に真っ直ぐに持ち上げ、矢はほぼ平行にすることが大切で、これを怠ると射型が崩れてしまいかねません。そして、肩を落として両肘を上げ、矢を3分の1程度引いた状態にして、一旦止め、そこで肘を張...

ドローイングがしっかり出来ていますか?アーチェリーのドローイングとは、セットアップされた弓を左右均等に引き分け、弦を顎の位置まで引く動作になりますね。したがって、基本的には押し手(左手)と引き手(右手)の力が同じになるようにすることです。とは言え、多くの人は左手より右手の力が強いので、押し手7、引き手3ぐらいの気持ちで行うと良いとも言われています。どちらにしても、セットで確保した重心をずらさいよう...

顔に引手を固定するアンカリングをしつかり行っていますか?ローアンカーは引手の人差し指のポイントが顎の下、もしくはその近辺に固定して打つ射法になり、弦は鼻、唇、顎の三点に触れるようにするのが一般的です。そして、アンカーにはいくつかの注意点があります。まず、弦を鼻につけることですが、付かないような人は無理に行わないようにしましょう。ですが、弦に鼻をつけようとして、顔の角度が変わったりすることがあるので...

弦サイトの重要性を理解していますか?アンカーが終わったら弦サイトを合わせますが、顔を向けるのを常に一定にする為に、弦を弓の一部に合わせる動作になり、アーチェリーが上達する上では不可欠な技術です。実際に弦サイトは少しずれただけでも、当たる位置が大きく変わってしまうことが多いものです。前の射では中央に飛んだのに、今度は左に大きくずれてしまったなど、このように的からずれてしまう原因としては弦サイトが正し...

フルドローは、ドローイングからの一連の流れで、リリースまで繋がっている動作になり、静から動への分岐点とも言えますね。感覚的言えば、無限の伸び合いであり、体はもちろんのこと、精神、弓、矢が渾然一体になって満を持して、的中という目的を達する為に発射に適した機会を熟させる頂点と言えます。そして、理想的なフルドローの射型は、アンカー終了後に体が前後に傾斜しすぎず、両方の肩が下がり、体のどこにも力みがなく、...

リリースが上手く出来ていますか?アーチェリーのリリースは、フルドローからエイミング、伸び合い、そして精神を集中させて気力が充実したところで、矢を放つ瞬間的な動作になりますね。その為、それまでの基本の動作の善し悪しが現れるとも言え、矢の的中にも大きく影響を与えます。また、それまで正し動作が出来ていても、リリースの仕方しだいでそれまでのバランスが崩れてしまうので注意が必要です。良く見られる悪いリリース...

アーチェりーのフォロースルーとは、フルドローの際の力がリリースに影響して、最後の静止した状態のことですね。その為、打ったショットの結果が現れます。アーチェリが上達する為には、一射ごとに自分のフォロースルーを確認し、振り返って反省し、問題点見つけて次の射に生かすことが大切です。そして、理想的な正しいフォロースルーは、フルドローでの時と両肩の位置が同じラインになっている状態で、矢のラインの真後ろに引き...

アーチェリーは自分の射型をチェックするのは上達の近道ですね。そして、最も簡単に出来るのが全身が映る鏡を使っての射型のチェック方法でしょう。この時には、目線を鏡に向けすぎるとフォームが崩れてしまうので、注意して行う必要があります。また、友達同士でスマートフォンの動画撮影機能を使って撮影しあうのも手軽に出来ますね。そんな射型のチエックポイントとしては、まず重心が動いていないかどうかでしょう。親指の付け...

背中の筋肉を使って引いていますか?アーチェリーは背中の筋肉で引くことが大切と言われ、指先や手首だけで行うフルドローでは、怪我などの原因にもなってしまいますね。その為、手首や指先、グリップはできるだけリラックスさせた状態で、背中から首にかけての筋肉を意識しつつ、引き手の肘を体の後ろに引いていきましょう。また、押し手は弓を押し、引き手は弦を引くという2つの動作をフルドローで行うようになりますが、力は左...

アーチェリーの練習に近射があります。これは的がない2〜3mくらいのごく近い距離から射り、自分の射型を確認する為に行いますので、おおよそ狙いがついていれば十分です。そして、距離を射る練習では、初心者はもちろんですが、上級者でさえついつい射型よりも的に意識が強く向いてしまいがちです。その為、正しいフォームで打つことを最優先に考えることが大切です。それでなくても初心者は自分の射型が定まっていないので、す...

手のひらを上に向けた時に両肘がくっついしまったり、近づいてしまう状態を猿腕といいますね。その度合いも人それぞれですが、押し手が弦に当たらなければ、アーチェリーは問題なく行うことができ、不利になるということもありません。これまでは、弓を持った時には肘の裏側が弓と平行になるように腕を返さなければならないと言われていましたが、矢を放ったあと、押し手に弦が当たらないようであれば、無理にする必要もありません...

アーチェリー初心者の方は、矢を番えない状態で弦を弾く素引きの練習をやるといいと思います。中級者や上級者の方はあまりやらないかもしれませんが、初心者の方ならシューティングする前の肩慣らしとして素引きををすることで、弓の状態を確認できますし、何より自分の体の調子を確かめることが出来ると思うからです。例えば、弓の引き心地や引き込んだ時の音などから、弓のコンディションをチェツクできますね。ギシギシという音...

アーチェリーで矢の的中はリリースを安定させることが大切です。その為にはリリース時に引き手の人差し指を首に沿わせておくようにすることがポイントです。初心者の方に多いのが、矢を放ってすぐに引き手が弧を描いて、手のひらが首から離れてしまう方がいます。これでは矢が左右に散ることが多くなってしまいます。その為、肘をしめて手首を首に近づける意識をを持っことが大切です。また、クリッカーの合図で指の緊張を解いて、...

アーチエリーをやっている人なら誰しも的中率を上げたいと思っているはず。そこで便利なパーツがクリッカー。クリッカーとは、ハンドルに装着する薄い金属製の道具で、クリッカーとハンドルで矢を挟み込むようにすることで、矢を引いたときに、引き尺の位置で音や振動の合図が選手に伝わります。また、クリッカーがあると早気を抑える効果もありますね。早く矢を射たいという高ぶる気持ちから、弓を引き切る前にリリースしてしまう...

アーチェリーの悪い癖に体の軸が真っすぐに保てず、上半身が後ろに反って弓を引いてしまっている人がいます。特に、アーチェリー初心者がフィッテイングを間違っていると、背中が後ろに反ってしまっていることが多いです。体の軸が乱れてしまうということは、背骨を動かして反動をつけないと弓が引けない状態になっていることが原因です。つまり、筋力と弓の力のバランスが合っていないということ。自分の筋力以上の弓をフィッテイ...

アーチェリーで最も近い距離が30m、次に50mがあります。アーチェリーの交際大会では70mの先を狙う形式の試合が行われますが、競技力の低い初心者は正確にその距離をシューティングするのは難しいものです。その為、まずは2mから3mの近い距離に的を置く近距離に取り組み、その後に肉眼でも矢の当たった位置が確認できる30m、次の50mで安定して的中できるるよになってから、メインとなる70mへとステップアップ...

アーチエリーをこれから始める左利きの方で、右利きと何か違いがあるのか、疑問に感じていませんか?一番気になるのは、やはり射型が変わるかですよね。左利き(サウスポ)なら右利きと同じフォームで、左の利き手で弓を引きます。要は、利き手の左手で弦を引き、右の非利き腕で弓を押す射型になり、顔の向きも右利きの選手とは反対になります。試合では、右利きの選手と向かいうようになって射つようになります。また、アーチェリ...

「フルドローでいつもフォームが崩れる」なんてこと、ありませんか?フルドローは、引き手を顎の位置にセットして伸び合う動作ですが、同時に伸び合いなが狙いを定めるエイミングの目的もありますから、フルドローでフォームが崩れるということは、当然的中も悪くなりますそもそもフルドローは独立した動作ではなく、ドローイングからリリースまでつながっていますから、一連の動作としてとらえ、矢を射ることが大事になります。フ...

アーチェリーでいい点がなかなか取れない、最近点数が伸び悩んでいたり、むしろ下がっていませんか?このような人は、射型(フォーム)に何かしらの問題点がある考えられます。その為、指導者にフォームを見てもらったり、もしくは自分でビデオで撮って修正するなど、射型をチェツクすることが大切です。射型をチェツクするときには、形と動きという部分でチェツクすることになります。形というのは、真っすぐに立っているか、重心...

アーチェリーはメンタルスポーツとも言われますが、メンタルが強ければ勝てるのでしょうか?アーチェリーのメンタルで大切なのは、常に平常心で射つこと。これはどんなスポーツ競技でも共通していることです。特にアーチェリーにおいては、平常心で射つというのはなかなか難しいものですよね。どうしても狙いを迷ったり、最初の方の矢を外してしまうと、後の矢に影響が出てしまったりと、そういうことがどうしてもあります。特にリ...

アーチェリーではフォームが重要ですが、弓を引く時には体の軸を真っ直ぐに保つことが大切です。なぜなら、フォームの再現性を著しく損なってしまうからです。そもそも弓を引くときに、体の軸が真っ直ぐになっておらず、乱れるということは、背骨を動かして勢いをつけないと、弓が引けない状態になっているということです。この悪癖があるようなら、自分の筋力より強い弓をフィッティングさせているということなので、ポンド数を調...

アンカーリングは引手をアゴ骨に添わせる動作になりますが、その際に引手を固定させる場所をアンカーと言います。アンカーは、弦が顔のどこを通るかでによって、センターアンカーとサイドアンカーの2種類に大きく分けることができます。センターアンカーは、弦が顔の中央を通り、顎・唇・鼻の先端の3個所で固定されるアンカーです。一方サイドアンカーは弦が顔の少し右側を通ります。センターアンカーについては、弦が顎・唇・鼻...

アーチェリーの筋力トレーニングの基本となるのは腕立て伏せです。筋力トレーニングには器具を用いて行う方法もありますが、なかなか設備や道具がないとできないということもありますよね。また、どうしても押し手のほうが弱くなるので、押し手のトレーニングが必要になります。押し手のトレーニングのやり方としては、左手の手の平を地面につけて腕を伸ばして姿勢をキープします。これにより押し手の強化につながります。そして、...